高齢者虐待報告が過去最多に—厚労省調査
2023年12月25日
・ 厚生労働省の調査によると、昨年度の介護施設・事業所における高齢者への虐待報告が過去最多の856件となり、前年度より117件増加した。虐待が原因で高齢者が亡くなったケースも8件報告された。
・ 相談・通報の総件数は2795件で、前年度比で最多の405件増加。厚労省の担当者は、虐待防止の理念が浸透し、問題が顕在化しているとし、「職場でのハラスメントや職員のストレスも課題。2021年度の介護報酬改定で虐待防止措置が義務付けられた影響もある。今後も防止策を強化していく」と述べた。
・ 発生要因では、教育・知識・介護技術などに関する問題が56.1%を占め、職員のストレスや感情コントロールの問題が23.0%、虐待を助長する組織風土や職員間の関係の悪さ、管理体制などが22.5%だった。
・ 障害福祉施設・事業所における虐待も過去最多で956件報告され、前年度比で257件増加。相談・通報は4104件で、前年度より896件増加した。
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