中医協、医療機関における訪問診療の頻度と課題についての議論
2023年12月21日
・ 中央社会保険医療協議会の総会で、訪問診療の算定回数が多い医療機関における認知症などの患者への訪問診療に対し、支払側の委員が「回数を厳格に管理すべきだ」と主張。
・ 2024年度の診療報酬改定に向け、在宅医療をテーマに再び議論が行われた。厚生労働省のNDBデータによれば、月500回以上の医療機関の中には、訪問診療の頻度が1カ月で平均4回を超える医療機関があることが集計された。
・ これらの医療機関は、ターミナルケア加算や往診料の算定回数が少なく、主傷病名が高血圧症やアルツハイマー型認知症などであることが報告された。訪問診療の頻度が1カ月で12回以上の医療機関も同様の傾向が見られた。
・ 厚労省は、患者の状態に基づいた訪問診療の適切な実施を目指し、頻度が高い医療機関における複数回の訪問診療について評価の見直しを提案。
・ 議論では、高血圧症やアルツハイマー型認知症の患者への頻繁な訪問診療の必要性を疑問視する声が上がり、「地域包括ケアシステムとして対応すべきだ」との指摘があった。
・ 一方で、人口減少地域では高齢者の「集住化」が進んでおり、そのため訪問診療の回数が多い場合もあるとの意見も提起された。
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