2023年9月20日 大阪地裁初公判
・被告:森口裕被告(55) 近畿日本ツーリスト関西法人MICE支店 元店長
・被告:臼杵賢一(58) 同支店 元グループリーダー
・被告:太田幹雄(54) 同支店 元チームリーダー
・新型コロナウイルス関連事業を巡る近畿日本ツーリストの過大請求事件
・3人はいずれも起訴事実を認めた。
・3人は共謀し、2021年9月~2022年10月、大阪府東大阪市から受託したワクチン接種業務のコールセンター事業で、電話対応するオペレーターの人件費を水増しして同市に請求し、委託費約8億9400万円をだまし取った。
・水増し額は約2億2100万円だが、受け取った委託費の全額が詐取金とされた。
・検察側は冒頭陳述で、同支店では以前から自治体の受託事業で過大請求が横行していたと指摘。
・今回の事件では太田被告が利益を上げるために人件費を水増しした虚偽の書類を同市に提出し、他の2人は報告を受けた際に注意せず、不正を継続するよう指示することもあったとした。
・この事件を巡っては、近畿日本ツーリストが今年8月、調査報告書を公表。
・過大請求は、関西法人MICE支店を含めて大阪や静岡などの4支店で行われていたと明らかにした。
・最大で50自治体に対して不正な請求があり、水増し額は計9億円に上るという。
・同社は、社長が引責辞任し、役員らが報酬の一部を自主返納。
・一方、組織的な関与は否定し、過大請求分は「自治体と協議の上、返納する」としている。
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