2024年3月4日
・函館臨床福祉専門学校（美原1）が3月末で26年の歴史に終止符を打つが、その後継として「函臨（はこりん）福祉センター」が4月に大町に開く。このセンターは、札幌の学校法人西野学園（前鼻英蔵理事長）が運営する札幌医学技術福祉歯科専門学校の一部として、社会人のための介護福祉の教育機関として函館に残る。
・同センターの主な事業は、介護福祉士実務者研修と介護職員初任者研修である。これらの研修は、函館高等技術専門学院から委託された失業者訓練と、道内外の人を対象とした通信課程の2つの方法で行われる。
・通学については、失業者のための職業訓練のみを実施するので、一般の人は受けられない。通信課程はいつでも受け付けているという。センターは大町のビルの中に2つの教室を用意した。それぞれ20人が授業を受けることができる。
・センターの名前は、専門学校の時代から親しまれていた「函臨」を引き継いだ。職員も専門学校から同センターに移り、働くことになる。
・同センターの責任者である山克己マネージャーは、「前鼻理事長は函館の介護福祉人材の育成をなくすわけにはいかないと強く思っていた。その思いからセンターを開くことになった」と話す。「福祉の仕事に関する資格や悩みなどがあれば、気軽に相談してほしい。福祉の窓口として役立てたい」と述べている。
・函館臨床福祉専門学校は1997年に開校した。これまでに1500人以上の卒業生を送り出してきた。しかし、少子化などの影響で入学者が減り、閉校を決断した。最後の卒業生9人は12日に卒業式を迎える。
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