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2024/03/04 月曜日 | プロジェクト

介護福祉士の女性、ホースセラピーの牧場を開く

2024年3月3

・兵庫県赤穂市の香山かつ子さん(55)は、馬と触れ合うことで心と体を癒やす「ホースセラピー」の牧場を経営している。香山さんは約20年前、いじめで不登校になった長女(29)と一緒に乗馬を始めたのがきっかけで、馬の魅力に目覚めた。「笑顔になれる場所を作りたい」という思いで、岡山県和気町の里山にある土地で11頭の馬を育てている。

・ホースセラピーは、馬に乗って体を動かすことで、筋力や柔軟性、平衡感覚などを向上させることができる。また、馬とのふれあいで、安心感や自信、協調性などの心の効果も期待できる。障害者やお年寄りが社会に戻るためのリハビリとしても活用されている。

・香山さんは、小学校でいじめられて精神科病院に入ったり出たりしていた長女に「元気になって欲しい」と思って、乗馬クラブに入った。大きな馬と優しくふれあって、元気がなかった長女が笑った姿に感動したという。

・香山さんも馬とふれあうことが趣味になり、ホースセラピーの仕事に興味を持った。赤穂市で介護福祉士として働いていたが、47歳でやめた。和気町の牧場でボランティアをしながら、馬の世話や管理の勉強をした。2017年から、近くの土地で「ハッピーホースファーム」という個人事業を始めた。

・香山さんは、「馬が自然に暮らせる」ことを一番に考えているという。馬は人間の3歳児くらいの知能があって、感情を見てくれると言われている。香山さんは、馬にストレスをかけないように気をつけて接している。香山さんは馬を飼ったことがなかったので、トレーナーの女性に教えてもらいながら、やり方を探している。

・約6500平方メートルの牧場では、馬をいつも放し飼いにしている。馬は自由に走ったり寝たり、馬と馬で遊んだりしている。馬がのびのびしているのが特徴だ。

・馬6頭とポニー5頭のほかに、ヤギやウサギ、イヌ、アヒルなどもいる。香山さんは牧場に住んで、動物たちの世話をしている。利用者は、動物たちとふれあったり、牧場や里山で馬に乗ったりできる。地元の小学校にも出張して体験をさせている。昨年10月には赤穂西小学校でも行った。

・子どもやお年寄りなどが来て、障害のある人や学校に行けない子どもも楽しんでいる。仕事の休憩に来る会社員もいる。

・香山さんは、馬の世話が大変でも、安全に気を配りながら牧場を続けている。「馬たちはとても優しいので、気分が落ち込んだ時に、見て触って癒やされてほしい」と言っている。

・牧場に入るのや動物とふれあうのは無料だ。スタッフがついて馬に乗るのは550円で、外のコースは1500円(土日祝日は1600円)でできる。

 

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