介護施設の入居者に対する身体拘束 ゼロへの努力…「責任回避」からの反省
・社会福祉法人沼風会
・特別養護老人ホーム沼風苑
・千葉県柏市箕輪585
・身体拘束からの解放例
◆10年前 「気づき」
「私たちの当たり前が、実はおかしいのかもしれない」
同施設の介護主任、岡田麻衣子さん(38)が、
出席したセミナーの専門家から指摘を受けて気づく
↓
◆最初の取組み 「観察」
まず入所者を丁寧に観察することに取組む
両手にミトンをはめていた90代女性を注意深く観察すると、
「食事中は体をかいていない」ことに気づいた
↓
◆観察からの 「仮説」
体をかくのは「することがないのが原因かもしれない」との仮説を立てる
↓
◆仮説の 「実証」
女性をほかの入居者との交流の場に連れ出してみると、かきむしる行為は徐々におさまった
・ベッド柵についても、個別の安全を確認しながら一人ずつ半年から1年かけて外す
・身体拘束ゼロとケアの質の向上は同じ方向にあることが分かってきた
・拘束を撤廃したことで、大きな事故につながったケースは生じていない
・身体拘束はお年寄りの安全のためではなく、自分たちの責任回避のためにしていたと気づく
・入所者の家族は依然として拘束を含めたケアを施設に求めることもある
・見守りへの考え方を説明するなど理解を得る努力を重ね、拘束ゼロへの取り組みを堅持している
(参照記事:yomiDr.)
(特別養護老人ホーム沼風苑URL)