2022年6月15日 神奈川県 黒岩知事 が驚きと怒り 津久井やまゆり園殺傷事件(2016年7月)植松聖死刑囚(32)本人が再審請求
相模原市緑区の県立知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人などの罪で死刑判決が確定した植松聖死刑囚(32)側が横浜地裁に再審請求したことに関し、黒岩祐治知事は11日の定例会見で「驚きと怒りを禁じ得ない」と述べた。
カナロコ
・「罪を償ってほしい」
知事は「事件が発生したときのことは今も脳裏に深く焼き付いている。利用者の尊い命や未来、全てを奪い去った事件を絶対に許すことはできない」と語気を強めた。その上で「植松死刑囚が事件を起こしたことは紛れもない事実。判決を受けてしっかり罪を償ってほしい」と言及した。
・「司法の適正な判断が下されると信じている」
再審請求は2022年4月1日付で、地裁は受理し、再審開始の可否を判断する。知事は「司法の適正な判断が下されると信じている」と述べた。
・本人が再審請求
相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者ら45人が殺傷された事件で、殺人などの罪で死刑判決が確定した元職員、植松聖死刑囚(32)に面会した弁護士が6月15日取材に応じ、死刑囚側の再審請求について本人が手続きをしたと説明した。弁護士は死刑囚を支援する目的で、この日初めて面会した。
TBS NEWS DIG
・植松死刑囚が自ら再審請求した理由は?
面会した弁護士によると、植松死刑囚は、再審請求の理由について、「外部の人と面会できず困っている」「再審請求をすれば、被告人と同じように外部と接触できると思った」と話していた。
・ただ、確定死刑囚の場合、再審請求をしただけでは外部との自由な面会は認められておらず、弁護士がこの点について伝えると、驚いた様子だった。
・相模原障害者施設殺傷事件
植松聖死刑囚は2016年7月に相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人を殺害し26人に重軽傷を負わせた
・植松死刑囚は横浜地裁の公判で罪を認め、弁護側は大麻による精神障害で心神喪失状態だったと無罪を主張。地裁は令和2年の判決で刑事責任能力を認定し、死刑を言い渡した。弁護人は判決を不服として控訴したが、植松死刑囚が控訴期限前に取り下げ、確定した。
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