その他 病院等 不祥事
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不祥事相次いだくまもと県北病院 調査委が再発防止策公表
玉名市にある「くまもと県北病院」で、診療報酬の過大受給や医師の処方箋偽造などの不祥事が相次いだことを受け、病院が設置した外部の専門家でつくる調査委員会は再発防止策をとりまとめました。
くまもと県北病院は、統合前の玉名中央病院で去年までの3年間、診療報酬の過大受給や前理事長の研究費の私的流用、それに医師の処方箋偽造といった不祥事が相次いで発覚しました。
外部の専門家による調査委員会が再発防止策をとりまとめ、27日病院の山下康行理事長に手渡しました。
それによりますと不祥事が相次いだ背景については、具体的な不祥事対応マニュアルがなく内部監査も実施されていなかったことが、不祥事の早期発見に至らなかったと指摘しています。
そのうえで不祥事の重要性の認識や組織としての倫理観の欠如など、ずさんな組織や文化による統制環境が極めて脆弱な点だとして、病院全体の意識改革や外部の専門家の関与も考慮した不祥事対応検討チームや、内部監査を行う専任の部署を設けることなど、実効性のある対策が必要だとしています。
山下理事長は「これだけ不祥事が発生するということは、それを支える経営陣など組織文化に根深く原因があるとあらためて痛感した。提言を受けじっくりと環境改善に取り組んでいきたい」と話しています。