行政処分・給付金返還：鳥栖の事業所処分 高齢者の体の状態確認せずに介護計画作成か 佐賀県

2023年3月29日　行政処分　（給付金返還と新規利用者受入停止）　

・鳥栖市の高齢者介護事業所が高齢者の体の状態を確認せずに介護計画を作成していた
・鳥栖市と三養基郡の３つの町でつくる一部事務組合は、２９日、この事業所に対しおよそ５８０万円の給付金の返還とともに、２か月間、新規利用者の受け入れを停止する行政処分を行ったと発表した。

・高齢者の介護関連事業を行う鳥栖市の会社が経営する事業所「ケアプランサービス南風」
・この事業所では令和３年度から４年度にかけて、介護計画を作成する際に法律で定められた高齢者の身体の状態の確認をしなかったうえ、高齢者や家族との話し合いも行っていなかった。

・組合は事業所に対し不正があった介護計画への給付金などおよそ５８０万円の返還を求めるとともに、３０日から２か月間、新規利用者の受け入れを認めないとする行政処分を行った。

・これらの不正は、去年の業者への運営指導の中で、基準違反が疑われる記録などが見つかったことから監査を行って発覚した

・業者は不正を認めていて、「新型コロナの影響で外部の人との接触が制限される中、本人などに必要な確認をしないまま介護計画を作ってしまった」と説明している。