【ドラえもんを本気でつくる】
介護業界の本ではないのですが、「介護ロボット」を普及させるにおいて、何が必要なのか?を根本的に考えさせてくれる良書。
(引用)
>ロボットの中には、「ペッパー」のように、役に立つけれどもかわいいとまでは思ってもらえないもの、「アイボ」や「ラボット」のように、かわいいだけを推し進め、役に立つことを徹底的に消したものがあります。
>人間は、ロボットに対して、人間の役に立つことを期待しがちです。
>人間は、ロボットに期待していた機能が期待値より下まわっていると、インタラクションをしなくなる傾向があります。
>インタラクションを続けてもらうためには、期待を裏切らないことが大事ですから、もともとの期待値を下げていくしかありません。
10年以上もの時間をかけて、介護ロボットが全く進歩しないのはなぜなのか?普及しないのはなぜなのか?
をとてもよくわかりやすく説明してくれています。
私たちは、介護ロボットに何を求めるのか?
人間の代替品になってもらいたいのか、人間が業務を特化できるサポートをしてもらいたいのか?
補助金等に惑わされず、介護ロボットなるものを導入する際には、しっかりと考えていきたいものです。
・大澤正彦 氏
・PHP新書