【強くなくていい「弱くない生き方」をすればいい】
夢のみずうみ村 代表の藤原茂さんの著書。
2010年の書籍ですが、今、読んでも「人を支える」という本質をついた内容です。
藤原代表は作業療法士ですので、やはり「できることを少しずつ増やしていく」「日常で生活ができる」ことに重点を置かれています。
「引き算の介護」「足し算の介護」の概念は、介護に携わる方にはぜひ知っていただきたいですね。
「引き算の介護」は、理屈はシンプルで簡単なのですが、実行し続けるには、理念と教育と経験と実力が必要です。
夢のみずうみ村が話題になっていた頃、ものすごい数の介護施設が見学に行っていましたが、この「引き算の介護」をきちんと実践されているところがどのくらいあるのか?
そのくらい、重要で、難しい取り組みです。
介護保険法 第一章 第一条(目的)には、このように書かれています。
これらの者が尊厳を保持し、その有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるよう
この文言をしっかりと実践するための取り組みが「引き算の介護」です。
改めて、この書籍を読み返して、夢のみずうみ村の、藤原代表の考え方を学び直されることをお奨めします。
・藤原茂 氏
・東洋経済新報社