【わたしの身体はままならない 〈障害者のリアルに迫るゼミ〉特別講義】
高齢者介護 というより、福祉全般に関わる方々に読んでいただきたい一冊。
高齢者介護分野では、特に伊藤亜沙 氏の「信頼の風土」をぜひ、読んでいただきたいです。
よく「安全を取るのか」「自主性を尊重するのか」という問題があります。
身体拘束はダメ、でも、転倒すると家族から責められる、という問題です。
いつも堂々巡りとなる議論ですし、結果的に「安全を取る」施設が圧倒的に多くなってしまったのも現状です。
「信頼の風土」で示されているキーワードは、「信頼」と「安心」の違いです。
「安心」という感情:状況をコントロールできているという想定によって生まれる
「信頼」:コントロールできない状況においてこそ必要
この「信頼」と「安心」の違いについて、家族も交えて、ぜひ、議論していただくと、より良い介護に繋がると思います。
家族との関わり、身体拘束問題、徘徊問題、お友だち言葉問題、事故防止対応、すべてに繋がってきます。
しっかりと考えることができる良書です。
・今井 出雲 氏
・熊谷 晋一郎 氏
・桐島 優太 氏
・野澤 和弘 氏
・高木 佑透 氏
・haru 氏
・坂爪 真吾 氏
・樋口 直美 氏
・伊藤 亜沙 氏
・玉木 幸則 氏
・大島 真理佳 氏
・笠嶋 敏 氏
・石田 裕貴 氏
・馬場 拓也 氏
・いちむら みさこ 氏
・河出書房新社