2019年7月18日(虐待)
・有料老人ホーム
・熊本県菊池市
・施設は2棟あり、定員は55人
・終末期の高齢者を積極的に受け入れ
・高熱の入居者を搬送せず放置したり、職員が威圧的な言動を取ったりするなど、複数の身体的、心理的虐待があった
・菊池市は施設の立ち入り調査を実施し、複数の入居者に対する虐待があったと認定
・重症の入所者を病院で受診させない介護放棄や、入所者約20人に対して緊急性のない身体拘束などがあったとして、菊池市が高齢者虐待防止法に基づき、虐待と認定
・7月末までに改善計画書の提出
・今年2月、内部職員から菊池市への通報で発覚
・菊池市が直後に抜き打ちで実施した立ち入り調査では、40度近い高熱の入居者が医療措置を受けないまま寝かせられており、急きょ救急車で搬送された
・医師の指示がないのに解熱鎮痛剤を投与していたことも判明
・昨年秋、90代の女性入所者の腰に、直径8センチ、深さ5センチの褥瘡(床ずれ)ができていたが、病院の皮膚科を受診させず、家族にも知らせていなかった
・職員から「処方薬を別の人に投与することがあった」「鼻から栄養を注入するチューブの使い回しがあった」との証言
・入居者が提出する書類の署名や押印が、本人によるものか疑わしいケースも
・施設長の男性「高熱の入居者については主治医と連絡を取り、経過を観察していた。職員が声を荒らげるのは聞いたことがあるが、『優しくして』と指導している。悪いことをしてきたつもりはないが、反省すべき点は反省したい」
・社長「床ずれや発熱の状態変化が早くて対応が追いつかないこともあったが、かかりつけ医の往診も受けていた。放置していたとは思っていない」