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2025/03/14 金曜日 | 予防・未病

健康寿命を左右する「骨卒中」と骨折のリスク:未病への取り組み

健康寿命を左右する「骨卒中」と骨折のリスク:未病への取り組み

2025年3月14日(金)

女性の健康寿命を脅かす骨折のリスク

日本骨粗鬆学会理事長の萩野浩院長は、脳卒中と同様に「骨卒中」という概念を提唱し、骨折が健康寿命を縮める大きなリスクであると指摘しています。特に女性は平均寿命が長いため、健康寿命が重要ですが、骨粗鬆症による骨折がその寿命を縮める要因となります。

骨折の軽視とその危険性

がんに対する警戒心は強いですが、骨折については「骨が折れただけで済んで良かった」と軽く見られがちです。しかし、骨折は要介護の原因となり、高齢者では背骨や股関節、肩関節、手の関節などが骨折しやすい部位となります。特に股の付け根や背骨の骨折は死亡リスクが6.7倍から8.6倍に跳ね上がることが指摘されています。

治療の進歩と予防の重要性

萩野院長によれば、骨吸収抑制薬と骨形成促進剤の進歩により、骨粗鬆症の治療法は大きく変わりました。同学会は骨粗鬆症検診の受診率向上を目指し、現在の4.5%から15%に引き上げることを目標としています。また、一度骨折すると再び骨折するリスクが高まるため、2次性骨折の予防にも力を入れています。

運動と食事で骨を守る

女性の骨の健康にはエストロゲンというホルモンが重要な役割を果たします。女性は20代で最大骨量を獲得しますが、閉経後には急激に骨量が減少します。そのため、最大骨量を長く維持し、急激な減少を防ぐことが重要です。厚生労働省は「骨活」を勧めており、カルシウムやビタミンD、ビタミンK、たんぱく質の摂取と、骨に負荷を与える運動を推奨しています。

低体重のリスク

低体重は骨にかかる負荷が少なく、骨が強くならないため、骨粗鬆症のリスクを高めます。さらに、過度なダイエットは骨粗鬆症を引き起こし、背骨が骨折しやすくなるため、善方裕美院長は「健康美」を重視するよう呼びかけています。

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