・高齢者施設への入所者紹介を行う業者に対し、施設側が要介護度に応じた高額な紹介料を支払っている問題が浮上した。
・日本医療ソーシャルワーカー協会(東京都新宿区)は、全国の医療ソーシャルワーカー(MSW)約5500人を対象に、紹介業者との関係についての調査を開始した。
・MSWは病院などで患者の退院支援を担う専門職で、社会福祉の立場からサポートを行う。元紹介業者の証言によれば、一部のMSWが接待を受け、患者を特定の施設へ紹介していたという。
・調査では、紹介業者の利用の有無や接待の経験について、協会のサイトや会員向けメールを通じて回答を募る。締め切りは3月6日まで。
・協会の担当者は、都市部と地方で状況に違いがある可能性を指摘し、まずは実態を把握することが目的だと説明している。
・MSWによる退院支援には、患者の自己負担分や保険料で賄われる診療報酬が支払われているとされる。