大阪の老舗歯科医院が破産、負債1億円超　競争激化や経営難が影響

・大阪市北区で歯科医院を運営していた医療法人延歯会が、2月5日に大阪地方裁判所から破産開始決定を受けた。

・破産管財人には弁護士法人大江橋法律事務所の佐藤俊弁護士が選任された。

・負債総額は1億1057万円に上り、債権者は184名にのぼる。

・1978年に創業し、1991年に法人化。予防歯科を中心にした診療で一定の経営基盤を築いていたが、採算面では厳しく、赤字を計上することが多かった。

・2007年12月期には売上高が1億4301万円に達したが、その後は競争の激化により業績が悪化。2023年12月期には売上高が6233万円にまで減少し、債務超過は4146万円に膨らんだ。

・2023年2月には創業者で前理事長の延藤直彌氏が死去し、経営の不安定さが増す中で破産に至った。