2024年2月27日
・周南市孝田町の徳山中央病院に隣接する介護老人保健施設(100床)とデイケア(定員30人)が、6月末に閉所することが明らかになった。運営はJCHO(独立行政法人地域医療機能推進機構)が行っている。
・この施設は1995年5月に開かれた周南市初の介護老人保健施設(老健)で、国の方針に沿って設立された。運営にはJCHOの前身である全国社会保険協会連合会(全社連)の徳山中央病院が名乗りを上げた。
・徳山中央病院は周南医療圏の高度急性期医療を担っており、併設された施設は医療的なケアも受けられるとして、地域住民に利用されてきた。
・閉所の理由は、4月から始まる医師の働き方改革などで、医療資源を病院に集める必要があることや、新型コロナウイルス感染症の影響で病床の使用率が低下し、経営が厳しくなったことなどが挙げられている。
・施設長を務める徳山中央病院の三井博副院長は「当院としても辛い決断だった。皆さんにご迷惑やご不便をお掛けして申し訳ない」と謝罪し、今後は急性期医療に力を入れて地域のニーズに答えていきたいと述べた。
・老健は、病院などから自宅や特別養護老人ホームなどに移るまでの間、医師の管理のもとで看護・介護ケアやリハビリを行い、高齢者の自立支援や在宅復帰を目指す施設だ。
・同市には老健が554床あるが、今回の閉所で454床に減る。市は2024年度から26年度の高齢者プランを策定中だが、この事態が市の地域福祉にどんな影響を与えるか注視したいとしている。
・現在の職員は病院に異動することで、解雇はないという。
・2月中旬の時点で、入所者の半数弱は転所先を決めており、デイケアの登録者73人のうち8割は次の施設を探している。
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