政府、介護職員賃上げへ政府が新たな方針 2024年度からベースアップを実施
2023年12月21日
・ 介護職員の人手不足解消を目指す政府が、来年度から賃上げを含む継続的なベースアップに取り組むことを20日に決定した。
・ 2024年度は2.5%、2025年度は2.0%のベアを目指し、処遇改善に関する加算の一本化や上積みなどで実現を図る。鈴木俊一財務相と武見敬三厚生労働相が折衝で合意し、人材確保と離職防止が狙い。
・ 来年度の介護報酬は全体で1.59%引き上げ、そのうち0.98%を介護職員の賃上げに投じる。これを継続的なベアに結び付けるため、両大臣が20日の折衝で加算の一本化などの具体的な方法を確認した。
・ 賃上げの財源は2024年度、2025年度の2年分しか措置せず、2026年度以降の対応は直前の予算編成で判断する。厚労省の関係者は「2026年度の期中改定も視野に対応を検討する」と述べ、補助金での対応も含めた可能性を示唆した。
・ 介護報酬改定の財源による賃上げは、来年6月に施行され、それまでに今年度の補正予算に基づき、1人あたり月6000円ほどの賃上げを実施する。処遇改善加算の一本化などの詳細なスケジュールは、厚労省が今後明らかにする。
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