日本介護支援専門員協会、ケアマネジャーの賃金調査結果と採用状況
2023年12月20日
・ 日本介護支援専門員協会の調査によれば、ケアマネジャーの賃金が業務の専門性や重要性に見合っていないと感じている人が全体の77.0%に上り、見合っていると答えたのは12.4%に過ぎなかった。
・ ケアマネジャーの採用が「困難になった」と回答した割合は78.3%であり、「変わっていない」は12.3%にとどまっている。
・ 協会はこのデータを基に、来年度の介護報酬改定に向けて働きかけを強化する考え。政府は介護報酬を引き上げる方針で、サービスごとの原資の配分が焦点となる見通し。協会の柴口里則会長は、「居宅介護支援の基本報酬の引き上げなどをしっかり求めていく。最後の最後まで訴える」と述べた。
・ 調査では、ケアマネの採用が困難な理由として「難しい業務だと見なされ敬遠される」が最も多く、70.5%を占めた。採用促進に寄与する施策として、「業務の専門性や重要性に見合った賃金アップ」が84.3%で最も支持された。
・ また、調査によれば、退職後に再びケアマネとして働く人は4割弱にとどまり、協会の七種秀樹副会長は、「介護支援専門員の専門性や重要性に見合った待遇、労働環境が大きな課題。新たな人材の確保だけでなく、離職を防ぐための対策が必要」と指摘した。
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