群馬県桐生市の路線バス「おりひめバス(桐生朝日自動車)」の50代の男性運転手が、左足と心臓機能に障害がある利用客の男性(68)に「早く降りろ」「(障害者手帳は)偽物だろ」といった暴言を浴びせていたことが22日、関係者への取材で分かった。運転手の勤務先で、市の委託を受けてバスを運行する同市内の企業は男性に謝罪した。
障碍者手帳に「偽物だろ」
同社などによると、運転手は6月21日、男性が降車する際に「早く降りろ」と怒鳴った。7月26日にも障害者手帳の提示を求めた上で「偽物だろ」「中身を見せろ」などと告げ、男性がバスを降りると自分も降車し、手帳を不正利用しているなどとののしった。
おりひめバス (桐生市HPより)
運行事業者:桐生朝日自動車株式会社
連絡先電話番号:0277-54-2420
運転手を厳重注意
その後、上司の営業所長が謝罪し、運転手を厳重注意とした。同社は「従業員教育を徹底し、再発防止に努める」としている。 市は同社から書面で報告を受ける方針。市交通ビジョン推進室は「事実とすれば遺憾だ。公共交通サービスとしてあってはならないこと」としている。