2022年8月17日 逮捕 （傷害致死）
名古屋市緑区の特別養護老人ホームで2021年3月にショートステイを利用していた高齢女性が搬送後に死亡する事件があり、愛知県警は17日、元職員の福島栄行（ひでゆき）容疑者（34）＝名古屋市緑区鳥澄2＝を傷害致死容疑で逮捕した。容疑を認めているという。
毎日新聞
（記事元：森田采花）
容疑者
緑生苑（名古屋市緑区大高町）元職員 福島栄行（ひでゆき）（34）＝名古屋市緑区鳥澄2
事業所外観 愛知県名古屋市緑区大高町大高町蝮池14
■特別養護老人ホーム：定員 80名■ショートステイ：定員 10名■デイサービス：定員 25名■居宅介護支援事業所14
死因は外傷性ショック
逮捕容疑は21年3月5～6日、名古屋市緑区大高町の「緑生苑」で、角谷三枝子さん（当時81歳）の両足や背中、腰などを足で蹴るなどの暴行を加え、死亡させたとしている。死因は外傷性ショックだった。
施設看護師が異変を発見
施設側の説明などによると、角谷さんは同5日に短期入所した。6日午前7時半ごろ、ホームの看護師が、顔色が悪いことや下半身の内出血などに気づき119番。7日夕、搬送先の病院で亡くなった。死亡後に家族が110番した捜査関係者らによると、角谷さんは両足のすねを骨折していたほか、こめかみや胸付近などに内出血を起こしていた。
「足が当たることがあった」虚偽説明の疑い
女性が病院に運ばれた直後「介護中に女性の足に自分の足が当たることがあった」「ぐったりしているのは疲れが原因だと思った」などと同僚や上司に説明していた。暴行の発覚を免れようと虚偽の説明をした疑いがあり、愛知県警が詳しい経緯を調べている。
勤務13年のベテラン職員が
福島容疑者は08年4月から緑生苑で勤務していたベテラン職員で、当日は角谷さんがいた個室のあるフロアを担当する夜間当直だった。今年6月に自主退職したという。多数の内出血が見つかるなど遺体に不審な点があり、県警は事件の可能性を視野に捜査を続けていた。
緑生苑の原田諭苑長は逮捕前の7月15日の取材に「なぜこんなことになったのか。一刻も早く真相を明らかにしてほしい」とコメントした。
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