2022年7月13日 行政処分 (指定の全部の効力の停止の可能性)
障害児通所支援事業所「メロディーハウス」(茨城県龍ケ崎市川原代町)の開設時に、運営会社が「協力医療機関」との協定書を偽造し龍ケ崎市に提出した。龍ケ崎市は、偽造された書類を適正なものと認め、県への申請に必要となる意見書を交付していた。
・茨城新聞クロスアイ
実在する医療機関の印影を偽造
運営会社「奏」は、障害のある子どもに向けた児童発達支援と「放課後等デイサービス」を提供。同法人は、利用者の病状急変などに対応する「協力医療機関」との協定書について、市内の実在する医療機関の印影を偽造して作成。意見書交付のため、2022年2月に協定書を含む関係書類一式の写しを市に提出した。
意見書の失効により指定取消の可能性
龍ケ崎市は2月22日付で茨城県へ意見書を発行したが、2022年4月1日に指定された後、県に外部から情報提供があったため、県は特別監査に着手した。同法人への聞き取りなどを踏まえ「印影を偽造した」と判断し、市にも連絡していた。児童福祉法に基づく指定取り消しなどの行政処分が下される可能性がある。
「偽造を疑わなかった」市幹部
意見書の写しには、萩原勇市長名で「事業所の設置は、必要性が高いと判断し、同意します」などと記されている。更に意見書は、信頼を失墜する行為があれば効力を失うと明記されている。市幹部は「偽造を疑わなかった。信頼失墜行為に該当するが、意見書の失効は前例がなく、対応を県と考える。指定取り消しの可能性があり、利用者の受け入れ先を探すことに協力したい」と述べている。市は対応を県と協議する。
「奏」が運営する障害児通所支援事業所「メロディーハウス」=龍ケ崎市川原代町
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