2022年6月30日 医師が個人情報が入ったUSBメモリを紛失
杏林大学医学部付属病院(東京都三鷹市)は2022年6月30日、同院に所属する医師が患者27名の個人情報が記録されたUSBメモリ1個を紛失したと発表。USBメモリには患者の氏名や睡眠時の動画、検査データなどが記録されていた。メモリーは見つかっていない。病院は、現時点で個人情報の漏えいは確認されていないとしている。
ITmediaニュース
2022年6月19日に発覚
医師は、データの判読に長時間を要することを理由に、院外へUSBメモリを持ち出したが、帰宅後に紛失していることに気が付いた。
USBメモリには患者27人のデータ
紛失したUSBメモリには、患者27人の氏名やID番号、終夜睡眠ポリグラフ検査データ、睡眠時の状態を記録した動画が入っていた。杏林大学医学部付属病院は「この動画は赤外線を通して撮影しているため個人の特定は難しいと判断している」と説明。また、終夜睡眠ポリグラフ検査データを診るには、市販されていない医療検査用の専門ソフトが必要としている。該当する患者には個別に報告とおわびをし、文書で状況を説明したという。
診療上のデータを院外に持ち出すことは禁止
杏林大学医学部付属病院では、診療上のデータを院外に持ち出すことは禁止されていた。同院は「関係する皆さまに深くおわび申し上げるとともに、今回の事案を真摯に受け止め再発防止を図る」と謝罪。再発防止策として、データの取り扱いに関するルールの院内での情報共有や点検、eラーニングなどを通じた院内教育を徹底するとしている。
杏林大学医学部付属病院(東京都三鷹市新川6-20-2)
個人情報を含むUSBメモリーの紛失について(病院長 近藤晴彦)