2022年6月3日 逮捕（収賄容疑）
国立研究開発法人「国立国際医療研究センター」（東京都新宿区）の物品納入を巡り、現金を授受したなどとして、警視庁は３日、同センター係長 笠井崇一郎を収賄容疑で逮捕（松丸隆行容疑者は再逮捕）
読売新聞オンライン
容疑者 国立国際医療研究センター総務課係長 笠井崇一郎(39)
容疑者 小松電器（千葉県船橋市）社長 松丸隆行被告(43)
・笠井容疑者は2019年～2021年、小松電器に物品納入の契約で便宜を図った
・笠井容疑者は、見返りに、松丸被告から計約３８０万円相当の現金や飲食、旅行の接待などを受けた
・笠井容疑者は元々、国立病院機構の職員
・千葉医療センター（千葉市）を経て2017年4月から西新潟中央病院（新潟市）で勤務
・2019年4月に国立国際医療研究センターに出向し、契約担当者になった
・出向の直前の同３月下旬、松丸被告から現金100万円を受け取っていたという。
・小松電器を巡っては、全国の病院を運営する独立行政法人「国立病院機構」側に大規模な接待攻勢を掛けていた
・同機構は今年3月に調査結果をまとめ、不適切な接待があったなどとして職員28人を懲戒解雇などの処分
・2022年5月11日には、機構の下志津病院（同県四街道市）で2019年～2020年、病院の工事などを小松電器が受注出来るよう便宜を図った見返りに接待などを受けたとして、当時の企画課長の安彦昌人被告（60）が収賄容疑で、松丸被告は贈賄容疑で警視庁に逮捕され、それぞれ起訴されている
(以下過去記事)
（過去記事）
2022年5月11日 逮捕・贈収賄容疑
・容疑者：安彦（あびこ）昌人(60)
・独立行政法人国立病院機構 下志津病院（千葉県四街道市）元企画課長
・安彦昌人容疑者は、電気製品販売を行う「小松電器」社長の松丸隆行容疑者（43）から接待を受けた
・病院の設備工事などの随意契約で、小松電器に便宜を図る見返りに旅行の接待などを受けた
・接待は旅行や飲食のほか、高級ブランドのシャツを渡すなど90万円相当の接待
・ 小松電器は、実在する別の会社名義で架空の見積書を作成した。
・安彦昌人容疑者は、見積書が架空であることを知りながら容認していた
・安彦昌人容疑者は国立病院機構が処分した28人に含まれていなかった
・安彦昌人容疑者は同機構の内部調査に対し、接待などを申告していなかった
・同機構は３回にわたり安彦容疑者を聴取し、メール記録も確認したが癒着は発覚せず
・警視庁の捜査で、安彦容疑者が松丸隆行容疑者から接待などを受けていたことが判明
2022年3月30日 懲戒解雇・停職処分
・独立行政法人の国立病院機構（東京都目黒区）
・東京都目黒区東が丘2-5-1
・同機構に所属する病院の職員らが、取引先の業者から食事などの接待を受ける
・他社の取り引きに関する情報を漏らしたりしていた
・同機構は28人を懲戒解雇や停職などの処分
・処分を受けたのは同機構本部、下志津病院（千葉県）、下総精神医療センターなど12の病院に勤務していた職員
・機構によると、
・・5人は、取引先だった千葉県船橋市の文具販売業者、小松電器から焼き肉や国内旅行などの接待を受け、
このうち1人は他社との取り引きに関する情報を漏らしていた
このうち4人は、接待を受けていないなどと事実関係を否定している
・・残る23人は、安価に物品を購入するために他社の入札価格を漏らした
ほかの業者がより安い価格で入札していたのに、小松電器に落札させたりしていた
研究費を目的外の経費に充てるため、架空の請求書の作成を依頼したりしていた
職員の引っ越しの際に荷物の運送を頼んでいた
・機構は倫理規定に違反するとして、
・・3人を懲戒解雇
・・16人を停職
・・2人を減給
・・7人を戒告や訓告
・・管理監督責任を怠ったとして、46人を停職や戒告などの処分
・・小松電器を、24か月の指名停止の処分。
・去年2月に内部通報があって発覚し、警察にも相談している
