【介護はプロに、家族は愛を。】
介護保険制度が始まる前後、2000年の書籍です。
特定非営利活動法人ケア・センターやわらぎ 代表理事、社会福祉法人にんじんの会 理事長の、石川治江 氏の書籍です。
タイトルどおり「介護はプロに、家族は愛を。」のもとに、NPOとして活動されていた頃の内容です。
2000年の書籍ですので、介護保険創設時の社会の姿を思い出すことができます。
介護サービスをコンビニのように、と書かれている箇所があったのですが、現在は本当にコンビニレベルで介護事業所がありますよね。
書籍の中で「自立」についての条件を定義されていました。
1. 自分で決める
2. 発信する
3. 移動の意志をもって実行する
このことによって、自立は社会的な意味合いをもち、なおかつ社会の構造を変えることになる。
というものです。
自立とは自分で何でもできるということではなく、他者の手を借りながら、自分の意志でものごとを行うことができる、というのはとても良い定義だと思います。
介護保険制度が始まる前から手弁当で介護に取り組まれていた筆者。
現在は、社会福祉法人にんじんの会の理事長として、特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、グループホーム、デイサービス等、様々な介護サービスも行われています。
介護保険制度創設時の想いのある方々って、小さく取り組まれている方が多いように感じるのですが、想いを持ったまま、大きく展開されているのは素晴らしいですね。
石川氏のご経歴については、このあたりの記事がよくまとまっていますので、ご参考ください。
現在も、この書籍の想いと同じ想いで、介護事業、障碍事業を展開されているのだなと、わかる一冊です。
もちろん、NPOでの活動も続いています。
・石川治江 氏
・ユーリーグ株式会社