・厚生労働省は5日、中外製薬の「テセントリク点滴静注」など6つの医薬品について、添付文書の「使用上の注意」を改訂するよう指示した。
・改訂対象となった抗癌剤は、「テセントリク」(アテゾリズマブ)、「バベンチオ」(アベルマブ)、「リブタヨ」(セミプリマブ)の3品目。これらの「重大な副作用」に免疫性血小板減少症が追加された。
・2型糖尿病治療薬「トルリシティ」(デュラグルチド)は、「重大な副作用」に肝機能障害が追記された。
・ノバルティスファーマの抗悪性腫瘍剤「タフィンラー」(ダブラフェニブメシル酸塩)および「メキニスト」(トラメチニブジメチルスルホキシド付加物)は、「重大な副作用」に好中球減少症および白血球減少症が追加された。
・CAR-T細胞療法を用いる5品目についても添付文書の改訂が指示された。対象は、「イエスカルタ」(アキシカブタゲンシロルユーセル)、「アベクマ」(イデカブタゲンビクルユーセル)、「ブレヤンジ」(リソカブタゲンマラルユーセル)、「カービクティ」(シルタカブタゲンオートルユーセル)、「キムリア」(チサゲンレクルユーセル)。
・CAR-T細胞療法に関する改訂内容として、「重要な基本的注意」の項目に投与後にCAR陽性T細胞由来のリンパ系腫瘍が報告されていることが追加された。
・因果関係は明確ではないものの、海外で複数の症例が確認されており、その実態を踏まえた措置とされた。