2024年5月17日
・今秋から、特許の切れた先発薬に対する患者の窓口負担が増加します。美容用途での使用が議論されていた「ヒルドイド」を含む複数の薬がこの措置の対象となります。
・「ヒルドイド」などの保湿用薬品を含む5品目の負担額が10月より上昇。これは、後発薬への切り替えが進んだ先発薬が対象で、厚生労働省が公表したリストには445成分1095品目が含まれています。
・具体的には、ヒルドイドクリーム（100グラム）の負担額が555円から813円に増額。これは、先発薬と後発薬の価格差の25％を患者が支払うことになるためです。
・後発薬の普及を目指し、医療費削減を進める厚労省の方針により、負担額の引き上げが決定。2023年9月時点で後発薬の使用割合は56.7％で、政府は2029年度末までに65％以上を目標としています。
・美容目的でのヒルドイド使用が問題となり、医療費の無駄遣いとの指摘がありました。このため、目的外使用を抑制する効果も期待されています。
・治療必要性がある場合や後発薬の在庫不足時は負担増の対象外。医療必要性に基づく適切な薬剤提供が維持されるよう配慮されています。
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