- 2023年9月
・厚生労働省の研究班が、市販薬の過剰摂取により救急搬送された患者100人余りを調査。
・患者の平均年齢は25.8歳で、うち8割以上が女性であることが判明。
・多くの患者が家族と同居しており、周囲とのつながりがあっても言いだせない悩みや生きづらさを抱えている可能性が示唆されている。
・調査は埼玉医科大学病院などが参加する厚生労働省の研究班によって実施され、過去1年8か月間に市販の解熱鎮痛剤などを過剰摂取して救急搬送された122人について行われた。
・平均年齢は25.8歳で、最年少は12歳。性別別では女性が79.5%、男性が20.5%。
・職業別では学生が33.6%で最も多く、次いでフルタイムで働く人が26.2%。
・搬送された患者の大半が入院し、集中治療が必要なケースもあり、一部の患者は後遺症により通院が必要となった。
・埼玉医科大学臨床中毒センターの喜屋武玲子医師は、家族やパートナーと同居している場合でも、言いだせない悩みや生きづらさを抱えることがあるとし、周囲のサポートが重要であると呼びかけている。
・市販薬の過剰摂取に関する投稿がSNS上で増加しており、注意喚起が求められている。
・国立精神・神経医療研究センターの調査によれば、10代の薬物依存患者のうち、市販薬を使用する割合が急増しており、2022年には65%に達している。
・厚生労働省は一部の成分を含む医薬品を「乱用おそれのある医薬品」と指定し、高校生以下の若者の購入時に厳格な対応を取っている。
2023/09/06 水曜日 | 薬事