2024年3月17日
・最近の研究によると、新型コロナウイルス感染症の影響で2019年から2021年にかけて世界の平均寿命が1.6年減少した。これはGlobal Burden of Diseaseの最新報告であり、1990年代からの平均寿命の伸びが初めて逆転した。
・ワシントン大学のオースティン・シューマッハー博士は、新型コロナウイルス感染症が過去半世紀の戦争や自然災害よりも深刻な影響を与えたと述べている。
・研究チームは、パンデミックがなければ生きていたであろう1590万人が2020年と2021年に死亡したと推計しており、その内訳は2020年に590万人、2021年に1000万人弱である。
・パンデミックの影響は国によって異なり、80カ国で死亡率が年間10万人あたり150人を超える年があった。特にペルー(2020年に10万人当たり413人)とブルガリア(2021年に同697.5人)の死亡率が高かった。
・しかし、オーストラリア、ニュージーランド、中国など一部の国ではパンデミックの早い段階で寿命が延びた。また、5歳未満児の死亡数は2021年に2019年と比べて50万人減少した。
・研究は人口動態にも焦点を当てており、2021年以降56カ国で人口が減少し、低所得国では人口増加が続いている。188カ国で65歳以上の人口が15歳未満の人口を上回る割合で増加している。
・シューマッハー博士は、人口増加の減速と高齢化が将来的に社会的、経済的、政治的な課題をもたらすと警告している。労働力不足や資源不足などの問題に対処するためには、影響を受ける地域で先見の明を持った政策が必要だと述べている。
介護データベース
介護業界の様々な情報をまとめたデータベース
医療アラウンド
医療業界の様々な情報をまとめたデータベース
お薬タイムズ
お薬の様々な情報をまとめたデータベース