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2024/03/01 金曜日 | 統計データ

妊婦の梅毒感染が3倍に、胎児に影響も…「妊娠初期の検査を」

2024年2月28日

・日本産婦人科医会は、2022年に梅毒に感染していた妊婦の割合が、前回調査(16年)の約3・3倍になったという調査結果を発表した。梅毒が流行のためだと考えられる。梅毒に感染した妊婦から胎児にうつると、赤ちゃんが難聴や知的障害などの問題を持つ可能性がある。医会は、胎児に梅毒がうつらないようにするためにも、妊娠初期に検査を受けることを勧めている。

・国立感染症研究所のデータによると、23年に梅毒と診断された人は1万4906人(速報値)で、3年続けて過去最多だった。

・調査は、出産をする全国の医療機関を対象にした。67%の1346機関が答えた。

・期間中に出産した約45万5700人の中で、梅毒に感染していた妊婦は376人だった。前回調査では約30万5700人の中で感染は76人で、割合は3・3倍だった。生まれた赤ちゃんの中で28人が先天梅毒だった。

・妊婦健診では、梅毒の感染を調べる検査がある。感染がわかったら、抗菌薬で治療する。

・でも、今回の調査では、出産の直前に初めて医療機関に行く「飛び込み出産」などで感染がわかった妊婦が15%で、前回(1%)より多かった。こうした妊婦は健診を受けていないので、治療ができず、胎児に感染する危険が高くなる。

・調査をした東邦大の早田英二郎准教授は、「妊婦の梅毒は早く見つけて治療することで、胎児に感染しないようにできる。心配な人は、すぐに医師に話してほしい」と言っている。

 

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