ChatGPT-3.5の小児科病状診断の精度が低いことが示唆される

2024年1月21日

・ 2024年1月2日に発表された小児科学の専門誌『JAMA Pediatrics』の論文によれば、ChatGPT-3.5の小児科病状診断の正確性はわずか17％にすぎなかった。

・ニューヨーク州のコーエン小児医療センターを拠点とする研究者らが60件の小児科症例写真と40件の臨床例を用いた研究において、ChatGPTは100件中72件を完全に誤診し、11件は正確でないが近い診断となった。

・ ChatGPTの弱点として、多様な臨床情報源からの情報を取り込むことはできるが、特定の患者の全般的な微妙な病状まで理解できないことが指摘されている。

・先行研究では、ChatGPT-4を用いて成人の臨床例の診断精度が39％であり、現在のAIプログラムには患者の病歴や症例を繋げる能力の不足があると報告されている。

・研究チームは医療専門家の存在が依然として必要であり、AIプログラムは医療診断や治療の補助役として進化しているものの、まだ十分な精度が得られていないと述べている。

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