2024年3月17日
・岐阜県美濃加茂市にある中部国際医療センター内に新しい陽子線がん治療センターが開設され、約250人の関係者が式典でその開設を祝った。この施設は県内では初めてで、東海地方では3番目、全国では20番目の陽子線治療施設である。
・陽子線治療は、がん治療の一環として手術や薬物療法、放射線療法に次ぐ方法で、水素の原子核である陽子を高速化し、がん細胞に直接エネルギーを集中させることで、正常組織への影響を最小限に抑えつつ治療を行う。
・新センターは、地下1階、地上2階建てで、総面積は約1460平方メートル。最新型の陽子線治療装置を備え、約90トンの超電導サイクロトロンが生成する約4ミリのビームを、360度回転するガントリーで精密に照射する。
・陽子線治療科はすでに診療を開始しており、月内には10人の患者に対する治療が予定されている。治療は1人15分程度で、痛みを伴わない40秒の照射で完了する。今後は前立腺がんや頭頸部がんの患者を含む、年間250人の患者を受け入れる計画だ。
・開設式典では、岐阜県知事や医療関係者が出席し、社会医療法人厚生会の山田實紘理事長が岐阜県をがん治療の中心地にする願いを述べ、記念のテープカットを行った。また、陽子線治療に関する講演会も開催された。
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