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2024/02/08 木曜日 | プロジェクト

秋田県仙北市、医療機器搭載車「せんぼく医信電診丸」導入

2024年2月8日

・高齢化が進む秋田県仙北市で、医療機器搭載車「せんぼく医信電診丸」の運用が始まった。医療サービスが限られる過疎地で、移動が難しい高齢者の医療ニーズに対応するために導入された。秋田県内では珍しい「リモート医療」を活用した事例として注目されている。

・車両はトヨタ自動車のハイエースをベースにした1台で、内部には心電図や超音波診断装置、電子カルテのシステム端末、体組成計、電子聴診器などが備えられている(一式価格約2400万円)。当面は看護師1、2人と運転手が市内の西木地区を中心に1日2件ほど回り、西明寺診療所の市川晋一所長が端末の画面越しにリモートで診察を行い、症状や状態を診断する。

・医療機器搭載車の導入は、医療資源が限られる地域に住む高齢者や交通弱者を支援するための「デジタル田園都市国家構想交付金」の一環であり、これらの車両は医療MaaS(モビリティー・アズ・ア・サービス)とも呼ばれている。

・田口知明市長は2日の出発式で、「仙北市は高齢化率44・7%で、県内自治体で3番目に大きい1000平方キロ超。積雪の多い地域で各市民の自宅に訪れるのは時間がかかり、すべてカバーするのは難しい。デジタル技術を活用して幸福度向上に取り組みたい」と期待を述べた。

・高齢者の多い地区では1日50人ほどの外来患者がおり、診療所への出向きが難しい状況。医療従事者の態勢も限られる中、医療機器搭載車の活用により、より安全で効率的な医療サービスを提供することが求められている。

・市保健課の担当者は、「この車両で通常の診療や検診にも取り組み、遠方に住む患者の受診のハードルを下げ、症状の早期発見や重症化の予防につなげたい」と述べている。

 

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