・岐阜県総合医療センター(岐阜市)は、昨年7月下旬に入院していた3歳の女児が、喉に装着していた気道確保の管が外れ、心肺停止に陥った後、1カ月後に死亡したと発表した。
・女児は喉に腫瘍のようなものがあり、呼吸の確保のために管を装着していた。管が外れた原因は不明で、主治医が回診中に発見。異変を知らせるアラームは作動していなかったという。
・院内では調査委員会が設置され、当時の状況や事故の原因について詳しく調べている。桑原尚志院長は「事故を重く受け止め、亡くなられた患者のご冥福をお祈りする」とコメントを発表した。
・女児の母親は弁護士を通じ、「まだ幼い娘の命が奪われ、無念でならない。公正な調査によって真実が明らかになることを願っている」との声明を出した。
・センターは当初、調査終了後に事故を公表する予定だったが、他県で類似の事例が発表されたことを受け、前倒しで公表に踏み切った。