2024年2月26日
・インフルエンザが流行っているが、医療現場では人工知能(AI)を使った検査や診断が導入されている。医師や看護師の仕事を助けるだけでなく、患者の痛みや待ち時間も減らすというメリットがある。
・北海道千歳市のクリニックでは、熱や咳などのインフルエンザの症状がある子どもたちが診察を受けていた。
・インフルエンザかどうかを確かめるためには、鼻の奥を綿棒でこすって検査するのが一般的だが、これは痛くて不快だ。それに感染を広げる危険もある。しかし、このクリニックでは、鼻ではなく“口”に“カメラ付きの筒”を入れて検査していた。
・これは、インフルエンザかどうかを写真で判断する新しい医療機器だ。カメラで撮ったのどの奥の写真をAIが分析し、問診の結果と合わせてインフルエンザかどうかを判定してくれる。写真を撮るだけなので、患者の痛みは少なく、検査結果も最短で十数秒で出る。感染の初期でも正確に検査できるという。
(子ども)「鼻の検査はいやだけど、今回の検査は楽だった」
(母親)「検査が早くて痛くないので、子どもの負担が少なくてよかった」
(向陽台ファミリークリニック 中島徹院長)「インフルエンザの検査キットは時期によっては手に入らないこともあるから、いろいろな方法で検査できるようにしたいと思っている」
・札幌市では、AIを使った別の取り組みもある。
・このクリニックでは、HPにAI問診というものがある。受診する前に、スマホで症状などを入力できる。普通は、受付の後に紙に問診表を書くが、このクリニックでは、スマホで答えることができる。クリニックに行く前にも、質問に答えるとAIが症状から病気の可能性を医師に知らせてくれる仕組みだ。
・医師はこれを参考にして診察するが、患者はクリニックでの時間を短くできる。
(こんの内科・消化器内科クリニック 金野陽高院長)「患者さんとじっくり話す時間を作りたいから、カルテを作る時間をなるべく短くして、診療に集中できるようにしている」
・インフルエンザはつらい症状があるが、最新技術・AIの導入で、患者の体や心の負担を軽くすることができる。
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