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2024/02/08 木曜日 | 労務問題

医師・高島晨伍さんの過労死、両親が損害賠償訴訟提起-医療機関の労務管理が焦点に

2024年2月8日

・神戸市にある甲南医療センターの消化器内科で専攻医として働いていた高島晨伍さん(当時26歳)が、2022年に過労死した事件で、高島さんの両親が今月2日、病院を経営する法人に対して損害賠償を求める裁判を起こした。高島さんは過労死ラインを大幅に超える長時間働いており、遺族はその過重な労働による損害賠償を求めている。

・今年4月から医師の「働き方改革」が施行され、労働時間の上限が設けられることとなったが、過去にも医師の過労死は複数回発生しており、その背景には医療機関における過労が潜在的な問題となっている。

・高島さんは神戸大学を卒業し、2020年4月から甲南医療センターで臨床研修医として勤務。2022年からは消化器内科の専攻医として働いていた。亡くなる日まで100日間連続での勤務があり、過労により精神疾患を発症し、自死に至った。

・遺族の主張によれば、亡くなる前1ヶ月間には236時間の残業(労基署は207時間と認定)があったとされ、これが高島さんの過労死の原因とされている。しかし、病院側はその責任を否定し、正確な労働時間を把握できないと主張している。

・今年4月から始まる医師の「働き方改革」では、労働時間の上限が設けられ、労働基準法に基づいて医師の働き方が改善されることが期待されているが、実際にはどれだけ効果的なのか疑問視されている。

・医療関係者の中には、医師の長時間労働が医療事故を引き起こす要因となっていると指摘する声もあり、医療機関全体での労務管理の改善が求められている。

・過去にも医師の過労死が繰り返し発生しており、医療の安全に対する懸念も高まっている。労働時間の不十分な記録や、自己申告による正確な時間の記録が行われていない場合もあり、医療機関の労務管理が大きな課題となっている。

 

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