三重の医療誤診で80代女性死亡、1500万円賠償で和解へ
2023年11月21日
・ 三重県亀山市は2020年3月、市立医療センターで80代後半の女性患者が診断ミスにより死亡したことを発表した。和解の一環として、遺族に1500万円の損害賠償を支払う方針であり、12月の議会に関連議案を提出する予定。
・ 女性は2020年3月19日の夕方に背中の痛みを訴えて診察を受けたが、心電図検査では自動解析結果が「急性心筋梗塞」と表示された。しかし、当直医は機器の精度に疑問を抱き、「拘縮痛」と診断し、女性を帰宅させた。
・ 女性は同日に別の病院に救急搬送され、2日後に心筋梗塞で死亡した。医療事故調査委員会が調査し、「適切な対応ができていれば、患者の予後改善の可能性があった」と結論づけた。
・ 遺族側は今年2月、約4400万円の損害賠償を求めて名古屋地裁に訴えを起こしていたが、地裁で和解案が提示され、両者が和解に合意した。市は今後も「医療事故発生の防止に努める」と述べた。
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