2024年2月2日
・ 2023年4月、警視庁高島平署で糖尿病の持病がある勾留中の男性(当時19歳)に医療措置を施さず死亡させたとして、警視庁は留置場の当番責任者だった高島平署の男性警部(57)ら30~60代の警察官5人を業務上過失致死容疑で書類送検した。
・ 送検容疑は23年4月15日午後2時~同45分ごろ、男性が血の混じった嘔吐をし、自力で立ち上がれない状態だったにもかかわらず、救急搬送などをせずに死亡させたとしている。5人はいずれも容疑を認め、「当初の医師の所見をうのみにして軽度の糖尿病と認識していた」などと述べている。
・ 死亡した男性は4月13日に大麻取締法違反容疑で逮捕された際、持病を申告していた。署員が男性のかかりつけ医に問い合わせたが、「ただちに命の危険はない」と回答を受けた。その後も受診先を探したが、服用していた薬がないなどの理由で受診できなかった。
・ 15日に男性への勾留質問があり、東京地裁への移送が優先されたという。翌16日早朝、署員が男性の呼吸が止まっていることに気付き、搬送先の病院で重症糖尿病による死亡が確認された。
・ 警視庁は2日、書類送検された男性警部と、高島平署で留置を監督する別の男性警部(58)の2人を戒告の懲戒処分とした。警視庁の幡野徹警務部参事官は「男性とご遺族に深くおわび申し上げる。厳粛に受け止め、再発防止に努める」とコメントした。
介護データベース
介護業界の様々な情報をまとめたデータベース
医療アラウンド
医療業界の様々な情報をまとめたデータベース
お薬タイムズ
お薬の様々な情報をまとめたデータベース