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2023/08/03 木曜日 | 事件

京都地裁公判:ALS嘱託殺人 無罪主張の元医師の被告人質問始まる

 2023年8月3日  京都地裁公判

・京都地裁 第4回公判
・被告 山本直樹被告(46)=医師免許取り消し
・京都市で2019年、難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者(当時51)に依頼され薬物を投与して殺害した
・山本被告は、知人で医師の大久保愉一(よしかず)被告(45)=同罪などで起訴=による単独犯行として無罪を主張
・共犯として起訴されたことを「納得していない」と述べた。
・大久保被告との関係については、08年ごろ、医師国家試験の受験資格を不正に得る方法を指南されたとし、それ以来「弱みを握られる関係になった」と説明した。

・検察側は初公判の冒頭陳述で、山本被告が大久保被告の安楽死に対する関心を認識していたと指摘。
・事件前、山本被告の口座には女性から計130万円が振り込まれ、事件当日は、大久保被告が女性に薬物を投与する間、山本被告が女性宅にいたヘルパーの行動を見張ったとも主張した。

・これまでの公判では、女性のヘルパーと主治医への尋問が行われた。
・ヘルパーは事件当日、男性2人が来訪して女性の寝室に入ったと説明。
・訪問者の名前を書いてもらうために入室しようとすると、「ドアの前に男性1人が立っており(女性は)見えなかった」と証言した。
・主治医は、女性が事件前、治療の中止を訴えるようになったとし、山本被告宛ての紹介状の作成を依頼されて断ったと説明した。

・山本被告の起訴内容は、19年11月に大久保被告と京都市中京区の女性のマンションを訪問。
・女性の依頼を受け、チューブから胃に栄養を直接送る「胃ろう」から薬物を注入し、急性薬物中毒で殺害したというもの。

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