医療コンテナ、能登半島地震の被災地に投入
2024年1月25日
・ 「医療コンテナ」が能登半島地震の被災地に次々と導入されている。医療機器を搭載し、診療機能を有するこのコンテナは気密性があり、新型コロナウイルスやインフルエンザなどの二次感染予防に有効とされている。
・ 被災地には計18台が導入される予定で、トレーラー型で車でけん引可能。給水・電源装置を備え、気密性や清浄性に優れ、手術や助産支援が可能。これまでの実績では、東日本大震災や熊本地震の被災地で使用され、新型コロナ流行時には発熱外来やPCR検査にも利用された。
・ 愛知医科大病院が保有する医療コンテナは、壊滅的被害を受けた穴水町や珠洲市の各病院に7日以降、投入されており、診療や検査、医療従事者の休憩所として活用されている。
・ 同病院の渡辺栄三センター長は、「高齢者が急に体調を悪化させたり、搬送できない状況下で診療できる。インフルエンザ感染患者の健康管理も可能だ」と説明。地震発生7日目に使用を開始できたことで、「有事での迅速な出動体制整備に向けた重要な一歩」と述べた。
・ 輪島市や金沢市にも導入済みで、志賀町立富来病院では建物が損傷したため、21日に計4台が設置され、医療活動が再開された。メーカーの「エア・ウォーター防災」は被災地への運搬も担い、「一人ひとりの命を助けるため、今後も提供していきたい」と話している。
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