新型コロナ第10波、新変異株JN.1が拡大
2024年1月27日
・高知市の医師2人によると、新型コロナ第10波では、従来株に加え新たな変異株JN.1が広まり、期間中に2つの株に感染する可能性があるとされている。呼吸器感染症の患者も急増しており、医療現場が厳しい状況にある。
・1月21日までの1週間に報告された感染者数は、1医療機関あたり13.95人で前週比1.27倍に増加。これが今シーズン初めてインフルエンザ感染者数を上回った。
・県は第10波の感染が拡大しており、医療逼迫の可能性があると警告している。
・高知市の朝倉医療クリニックの武市牧子院長によれば、JN.1はオミクロンの新変異株で、日本全体で12月末から広まり、非常に拡大しているとの報告がある。第10波の期間中、従来のオミクロンとJN.1の2つの株に感染するおそれがあると指摘している。
・JN.1の症状は従来のオミクロンとほぼ変わらず、せき、高熱、関節痛、のどの痛みなどがみられる。武市院長は、「前回オミクロンBA.2にかかった方でも、新しい株にはかかる可能性があるので気をつけてもらいたい」と呼びかけている。
・呼吸器感染症に関しては、高知市の近森病院の石田正之医師が、呼吸器感染症の発症が異常な数で増えていると警告。全国的には咽頭結膜熱、RSウイルス感染症、溶連菌感染症などが急増しており、石田医師は「コロナによって感染対策が徹底され、呼吸器感染症への抵抗力が低下しているため、感染が爆発的に発生しやすい状況が起こっている」と指摘している。
・第10波の感染拡大ピークは通常2月頃だが、2024年の2月には3連休が2回あり、人の移動が多くなることや中国の旧正月、春節による観光客増加が予想され、ピークアウトが3月以降に遅れる可能性があるとの見通しもある。
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