赤字続きで経営継続を断念 福岡の耳鼻咽喉科クリニックが破産
- 2025.04.23(水)
・福岡県大川市で診療を行っていた医療法人倉富耳鼻咽喉科医院が、2024年3月17日をもって事業を停止し、破産手続きに入った。
・理事長は川副みちる氏で、破産手続きは青翠法律事務所の宮崎智美弁護士に一任された。
・同院は1991年に設立され、「倉富耳鼻咽喉科医院」として地域医療に従事してきたが、収益性の低迷が続き、2015年以降は債務超過に陥っていた。
・かつては年商約5900万円を記録したこともあったが、経営は徐々に悪化。
・2020年にはコロナ禍による受診控えの影響で売上が1500万円台に落ち込み、3600万円超の赤字を計上した。
・2021年3月には前理事長の死去を受け、新理事長が就任し「倉富クリニック」として再出発を図った。
・しかし経営改善には至らず赤字が続き、資金繰りも悪化。加えて代表者の高齢化も重なり、事業の継続は困難と判断された。
・負債総額はおよそ1億5000万円にのぼる。