北海道の精神科病院が破産、累積赤字と債務超過が引き金に
- 2025.1.30 (木)
- ・北海道旭川市にある精神科病院「メイプル病院」を運営する医療法人順真会が、2025年1月27日に旭川地裁から破産開始決定を受けた。負債総額は約4億3881万円にのぼる。
・メイプル病院は1960年に創業し、病床数70の精神科病院を中心に、精神科デイケア施設「ホップル」や訪問看護ステーション「ACTあさひかわ」を展開していた。
・最盛期の2012年3月期には売上高6億4421万円を記録していたが、その後は診療報酬改定や経営環境の変化により収益が悪化。2011年3月期以降、14期連続で赤字を計上し、2024年3月期には債務超過に陥った。
・2025年3月期に入っても業績は回復せず、資金繰りが限界を迎えたため、2025年1月24日付で従業員を解雇。入院患者の転院作業を進める中で破産に至った。
・破産管財人には廣田善康弁護士(廣田善康法律事務所)が選任され、今後の債務整理が進められる予定となっている。