2024年1月30日
・ オランダのロイヤル・フィリップスは、米国で睡眠時無呼吸症候群に関連する装置と人工呼吸器の販売を停止することで、米食品医薬品局（FDA）との問題解決に合意した。同社は29日の取引で一時6%下落し、株価が影響を受けた。
・ フィリップスはFDAとの「同意判決」に基づき、昨年10～12月（第4四半期）に約3億6300万ユーロ（約582億円）を引き当て、今後も追加費用が発生する見込みであることを明らかにした。先月のMRI（磁気共鳴画像法）関連のリコールに続き、同社は品質問題による困難な状況に直面している。
・ フィリップスは2年以上前に、睡眠時無呼吸症候群を治療する装置内の不備が健康問題を引き起こす可能性があるとの懸念から、約550万台の製品をリコールしていた。この問題に関連して同社は約10億ユーロを引き当て、昨年9月には訴訟の一部解決のために少なくとも4億7900万ドル（約708億円）の支払いに合意していたが、それでもなお、集団訴訟や数千の個人訴訟に対処するための高額なコスト負担が予測されている。また、フィリップスはこの問題に関して米司法省の調査を受けている。
・ フィリップスの株価は一時6%下落し、昨年11月29日以来の最大の下げ幅を記録した。同社の株価は過去1年で29%上昇していた。
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