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2024/01/17 水曜日 | 行政,倒産・破産・民事再生

兵庫医科大学ささやま医療センター、補助金交渉で厳しい状況

兵庫医科大学ささやま医療センター、補助金交渉で厳しい状況

2024年1月17日

・ 兵庫県丹波篠山市の医療センターに関する昨年末の協議で、医大から提案された「年間約7.6億円の補助金が必要」との打診が明らかに。市長は「予想していた金額とはかけ離れており、非常に厳しい」とし、引き続き交渉を進めつつ医療体制の検討を強調。

・ 医大の協議で、今年度の収支シミュレーションが提示され、基本診療科や小児科、他大学からの医師派遣による診療科などで約5.8億円の赤字が発生すると試算。補助金が約7.6億円ないと収支が取れないとの見解を示し、市長は「赤字を出しながら医療センターを維持することについて、約3000人の職員に対して責任を果たせない」と話した。

・ 酒井市長は、「四半世紀にわたって地域の中核病院として医療を守り、赤字を出しながらやって来ていただいたことには感謝する。しかし、これから先も同じようにはいかないということがはっきり分かった」との認識を示す。

・ 市議会の議員全員協議会での報告では、「診療科目を絞って、県立丹波医療センター(丹波市)などと役割分担してもらうことはできないのか」との質問もあり、堀井宏之副市長は「科目を絞って運営できる体制を示してほしいと言って出されたのがこの回答」と語り、市長も「いくらか補助を上積みすればいてもらえるのではという甘い期待があったが、そうではなかった」とした。

・ 酒井市長は厳しい状況を理解を求め、「まだ交渉の途中だが、議員や市民の皆さんに厳しい状況にあることを伝えた上で、今後、どのように医療体制を築いていくか、いろんな可能性を考えていかなければならない」と述べた。

 

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