2024年5月19日
・医療現場での使い捨て医療機器を「再製造」する取り組みが拡がり、環境問題への対応として注目されている。
・ホギメディカルの佐々木勝雄副社長は、資源の無駄遣いを避け、感染対策と環境保護のバランスを取るために再製造事業に着手。
・再製造単回使用医療機器(R-SUD)は、使用済みの医療機器を収集し、分解、洗浄、滅菌後、再び使用可能な状態にするプロセス。
・日本では2014年に使い捨て医療機器の再使用が禁止され、2017年に再製造に関する新制度が設けられた。
・R-SUDは厳しい品質基準をクリアし、感染症治療に使われたものなどは再製造から除外される。
・2019年に日本ストライカーの心臓用カテーテルが国内初のR-SUDとして承認され、ホギメディカルも手術器具で参入。
・米国ではR-SUDが広く普及し、再製造が原因の死亡事例は報告されていない。
・R-SUDは医療廃棄物削減、資源活用、医療費低減の観点からも重要で、米国では年間9000トンの医療廃棄物削減に貢献している。
・旭川医科大病院ではR-SUDの導入で約700万円の医療費削減と廃棄物処理費用の節約を実現。
・日本ではR-SUDの普及率は2%未満で、病院側の手間や経営的メリットの少なさが普及の障壁となっている。
・2024年度の診療報酬改定でR-SUD使用の加算が決定し、普及の促進が期待されている。
・医療従事者と患者の不安を減らし、再製造医療機器の選択を容易にすることが今後の課題とされている。
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