2024年2月26日
・山口県下関市豊北町にある豊北病院が、経営難のために入院患者を他の病院や施設に移す作業を終え、２６日に事実上の閉鎖になった。
・下関市や関係者によると、病院の理事長が今月１日に市に連絡し、入院患者の転院を手伝ってほしいと依頼した。病院の経営が悪化し、病棟を維持することができなくなったからだという。病棟には１日の時点で２６人の患者がいたが、近くの病院や施設に順次転院させ、この日に最後の患者が出た。外来の診療も先月末に終わっていた。
・去年１２月から職員の給料が払われておらず、病院の閉鎖についても病院を運営する法人から口頭でしか伝えられなかったという。現在は看護師など８人の職員が「最後まで責任を持ちたい」と言って、残務処理に当たっている。
・豊北病院の看護師 「患者さんはここで治療を受けたかったと言っていました。それを聞くと、心が痛みます」 豊北病院 植村明美看護部長 「法人とはほとんど話し合いができなかったので、スタッフが頑張ってくれたおかげで、ここまで来られたと思います」
・職員たちはあと数日で残務処理を終え、その後、病院は閉鎖される予定だ。
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