新聞労連、第28回ジャーナリズム大賞発表
2024年1月19日
・ 新聞労連は19日、平和・民主主義の確立や人権擁護に貢献した記事を表彰する第28回新聞労連ジャーナリズム大賞の選考結果を発表。神戸新聞の連載「カビの生えた病棟で－神出病院虐待事件３年」が優秀賞に選ばれた。
・ 連載は、神戸市西区の精神科病院「神出病院」で2020年に発覚した看護師らによる患者への集団虐待事件を継続的に取材。現場の看護師らからも話を聞き、精神医療が抱える課題や格差社会に潜む差別意識の問題を伝えた。23年6月下旬から10回、本紙社会面で掲載した。
・ 青木理さんら選考委員は「劣悪な施設や労務環境の破綻といった要因が看護師の人権感覚のまひにつながった実態に踏み込んだ。全国で相次ぐ精神科病院での患者虐待の背景に潜む負の構造にメスを入れた」と評価した。
・ 主な受賞は次の通り。
大賞＝共同通信の「障害者不妊処置問題のスクープと一連の報道」など3件
優秀賞＝下野新聞の「アカガネのこえ 足尾銅山閉山50年」など4件
特別賞＝毎日新聞の後藤由耶記者らの「関東大震災に際しての朝鮮人虐殺事件を巡る一連の記事」など3件
疋田桂一郎賞＝バズフィードジャパンの国崎万智記者の「レイシャル・プロファイリングを巡る一連の報道」
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