福岡記念病院で15人の医師が退職意向を表明
2024年1月9日
・ 福岡市早良区に位置する福岡記念病院で、15人の常勤医師が退職する意向を示している。病院内では病棟の建て替えが迫り、経営陣と一部の医師たちとの間で「利益率の改善」に関する軋轢が生じている。
・ 茂木恒俊医師は、院長の方針により「救急は断らない」方針が強化され、受け入れを断った医師にはペナルティが課せられるようになり、医師たちの働きやすさが損なわれ、退職意向が15人前後で確認されていると語った。
・ 福岡記念病院は早良区で唯一の「地域医療支援病院」であり、一般外来のほか、24時間365日、救急患者を受け入れている。先月18日には総合診療科の医師がフェイスブックに告発を投稿し、夜中の救急搬送を断った医師が叱責され、当直から外される事例が発生していた。
・ 病院関係者によれば、理事長と院長は救急患者の受け入れを強調し、「断った場合、二次救急病院から外される」と通告。また、生活保護を受けている患者に対する院長の発言が差別的だとして反発が生じている。
・ 病院は年間に6000台以上の救急車を受け入れており、受け入れが増加している中で、医師や看護師は患者一人ひとりに充分な対応ができない状況に懸念を示している。
・ 院長は新病院建設の責任者になり、病院の利益率低下が判明したことを理由に改革に乗り出したと釈明。しかし、院内からの反発が強まり、理事長による解任が行われた。病院は地域医療支援病院として地域の医療の中核を担っており、内部の不協和音が患者や救急医療に影響を与える可能性がある。
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