奈良の眼科医、レンズ収賄で有罪 スター・ジャパンから現金受領
2023年10月31日
・ 奈良県大和高田市立病院の眼科医鳥井康司(とりい・こうじ)被告(54)が、医療機器販売会社「スター・ジャパン」(東京)から白内障手術用の眼内レンズを優先的に使用する見返りに、同社側から現金80万円を受け取った収賄罪で、大阪地裁は31日、懲役1年6月、執行猶予3年、追徴金80万円の判決を言い渡した。求刑は懲役1年6月と追徴金80万円であり、被告は起訴内容を認めていた。
・ 坂口裕俊(さかぐち・ひろとし)裁判官は、犯行の発覚を防ぐため白内障手術動画を提供する対価という名目で賄賂を受領したことを指摘。「公立病院の公正性や信頼を損ねた点は厳しく非難されるべきだ」と述べた。
・ スター・ジャパンを巡っては、患者などに無断で全国の医師75人から同社のレンズを使った手術動画の提供を受け、謝礼金を支払っていたことが判明。政府の個人情報保護委員会は2022年、動画の管理や取り扱いに不備があったとして同社を行政指導した。
・ 判決によると、被告は2019年から2021年にかけて、スター・ジャパンのレンズを優先的に使用する見返りとして、同社元役員の男性(60)から3回にわたり計80万円を受け取った。
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